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彼女に結婚指輪を渡すときの良い言葉

私は、小説を書く仕事をしています。
小学生のころから、文章を書くのが得意で、国語の授業で作文を書く時間があると、楽しく筆を走らせたものでした。
けれど、学生のころは、単に「文章を書くのが得意」とか、「文章を作るのが好き」とか思っているだけで、これを一生の仕事にしようなどとは思ってもいませんでした。
世の中には、自分よりももっと文章の上手な人がいて、自分がそんな人たちと肩を並べて仕事ができるわけがないと考えていたからです。
私は小説を書きはじめたのは、高校生のころです。
しかしそれは、趣味の領域を超えることはなく、自分で小説を書き、自分で読んで自己満足に浸っているだけに過ぎませんでした。
こんな私の自己満足を、プロをめざす夢へと昇華させてくれたのが母でした。
ある日、私は自作の小説を自分の部屋の机に放り出したまま外出していました。
その小説をたまたま部屋の掃除に来た母が手に取り、読んだのです。
外出から帰った私に、母はいきなり「お前はおもしろい小説を書けるのね」と褒めました。
母の言葉を受け、私は自分が書いた小説がもしかしたら世の中に受け入れられるかもしれないと考えるようになりました。
こうして私は、出版社が主催する文学賞に自作の小説を応募するようになりました。
ところが、はじめの数年間は落選続きで、かろうじて佳作として入賞を果たしたときには、私はすでに大学を卒業し、サラリーマンとして働きはじめていました。
この入賞をきっかけに、私はサラリーマン作家として、いくつかの文芸誌に小説を発表するようになりました。
私は小説家として、日ごろから言葉を大切にすることを心掛けています。
最近では「来られる」という言い回しを、「来れる」と表現する、いわゆる「ら抜き言葉」を肯定する風潮もありますが、私は決して許しません。
正しく、美しい日本語を後世に引き継いでいかなくてはならないと考えているからです。
言葉に対して一過言を持っている私は、4年付き合った彼女に結婚指輪を渡すとき、どんな言葉をそえて指輪を渡すべきか、大いに迷いました。
というのも、彼女から事前に「何かステキな名文句を期待しているわよ」とプレッシャーをかけられていたからです。
私は小説家です。
言葉を使う仕事をしているのですから、指輪を渡された彼女が思わず涙ぐんでしまうほどの台詞を考えて見せると意気込んでいました。
ところが、考えれば考えるほど、私の頭の中は混乱しました。
今まで作家として培ってきたボキャブラリーを総動員し、歯の浮くような台詞や、映画のエンディングで使えそうな感動的な台詞を考えましたが、彼女に指輪を渡すシーンを想像するとどうもしっくりきません。
私は恥を忍んで、知り合いの編集者や、作家仲間にも声を掛け、指輪を渡すときの名台詞を考えてもらいましたが、思うようにはいきませんでした。
私は頭を抱えました。
そして、自分の実力のなさにあきれていました。
今まで小説家として仕事をしてきましたが、彼女に贈る言葉さえ作れないだなんて、恥ずかしい限りです。
結局、私が指輪を渡すときに彼女に言い放った台詞は「よろしくお願いします」でした。
こんなありきたりな台詞でも、彼女は「シンプルで良いわね」と言ってくれました。
私は最高の彼女を手に入れて、最高に幸せです。

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